トライフィッシング恵比須丸 リンクフリーです!
Last Update: 2018/12/05 13:13
時期と行先

1〜3月 主に宇治 水温が下がって近場では青物がいなくなります。
逆に黒潮の活発になるこの時期は海流のぎりぎり入り込む宇治方面がトップシーズンになります。
初めての方とかで、この時期に「ネリゴでいいので近海でお願いします。」という予約が多いのですが、通常はまず釣れないのでお断りしています。
4〜7月上旬 宇治、鷹島、津倉 水温がだんだん上がってくると宇治から鷹島、津倉辺りまでカンパチの分布が広がります。
7月上旬〜9月上旬 イカ夜焚き イカは早ければ6月上旬から釣れ始めて9月中旬頃まで釣れますが確実な時期だけを狙います。
9月上旬〜正月頃 主に近海 イカ夜焚きが終わって昼釣りになります。
最初はネリゴがメインになりますがスジアラもこの時期によく上がります。
11月〜12月はネリゴは減って、青物は鰤が多くなります。ヒラスもたまに。
また、オオモンハタ、キジハタ等も近海でよく上がります。

※出港連絡は前日に全員一斉にショートメールを送るようにしています。
 早ければ午前中、判断しにくい場合は遅くて19時の天気予報直後です。


スロージギングについて

 数年前からスロージギングというものが発案され非常に流行っています。
深場を風に流しながら広範囲にベイトがゆらゆらと泳ぐように見せて底にいる大物を狙うには非常に効果的だと思います。
なんといっても、
楽です!!
でも、これはカンパチにとってはそのジグが一期一会でのみのヒットするのではないかと思われます。
本船はバーチカルです。(両舷でラインを垂直に保ちます)
大抵の場合、船はその位置にほぼ静止し、ピンポイントでカンパチを狙います。
ですから、
群れの中をでっかい平べったい金属片がゆっくり上下してもカンパチは散ることはあっても食うことはありません!!
極稀にヒットすることがあっても大抵の場合フォールまたは着底時で連発することはありません。
非常に活性が高くて一人5〜6連発するような超地合いでもスローの人が連発したのをいまだに見たことがありませんし、ましてや1回もヒットしないのが普通です。
釣具屋さんによってはスロージギング専用のコーナーがあったりもするくらいなので「そんなはずはない!!」って思う人も多いみたいです。
でも、「他の人はクーラー満タンなのにスローの自分だけボウズだった…」で初めて納得してもらえます。
流行り始めの頃はそういう人を毎日のように見てきました。

カンパチはジグによく反応する魚です。
でも、スレるのも早いです。魚じゃない!?と見切られた時点でいくらシャクっても反応しなくなります。
通常、カンパチの群れに遭遇して1投目に全員ヒットしても2流し目、3流し目とだんだんヒットする人の数が減ってきて最後は群れがいるにも関わらず全くヒットしなくなります。
なので、仕方なくポイント移動せざるを得ませんし、そのポイントは暫く食わなくなります。
これが、スロージギングの人が数名いると極端に短くなります。
せっかくの連続ヒットが一瞬で終わってしまうか、1回もヒットしなかったりします。
ですから、なるべく控えるようお願いしております。
完全に見切られる動きは禁物です。ベイトに見えて、活きがいいけどこれなら食えるっ!!と思わせる動きが大事です。


タイラバ、インチクについて

 私が恵比須丸を始めたころにはタイラバ、インチクというものがありませんでした。
タイラバが流行り始めた頃は根魚のヒット率にビックリしました。
更に最近では遊動式のものをよく見かけますが、こちらがお勧めです。
細仕掛けなのでタモですくう機会が多いですがこれを使ってる人のヒットが断然多いです。
タイラバタックルでの詳細もこの先追い追い更新していきたいと思っています。

宇治、鷹島、津倉でも根魚は釣れたりしますがアカハタがほとんどです。オオモンハタ、キジハタは近海でよく上がります。
また、近海で10月上旬ころまでは近海でスジアラがよく釣れます。
かつて一回だけタイラバかインチクでヒットした記憶がありますが、普通にジギングしていてヒットします。しかも、ハイピッチが多いです。
ワームに連発したこともあります。皆さん是非お試しください。


タックルについて

 PEは細いほどシャクるのが楽になります。リーダーは細いほど食いが良くなります。
初心者の方でリーダーは太いほど丈夫でいい!と思ってる方がたまにいますが太いほど食いは悪くなります。

磯でクロ釣りをする場合、ハリス(リーダー)が1.5号では入れ食いするけど切れやすい、でも2号だと全く食わない。
なので1.75号というハリスがあります。(私がジギング船を始める以前に磯釣りしてたころの知識ですが…)
それほど、リーダーはシビアです。
そのポイントに合った最小限がベストと言えます。

ロッドは硬すぎるとラインが切れやすくなります。また、柔らかすぎると切れにくくなる半面、ジグが跳ねずに食いが悪くなります。
竿頭はほぼ毎回同じ人の場合が多いですが、そういう人はバランスのいいタックルを使用しています。
硬すぎず、柔らかすぎずと難しいですが自分に合った物に辿り着くのも楽しみのひとつです。

YouTubeで探すとたくさん出てきますが、これなんかロッドのしなり具合で細めのジグがより大きく跳ねるのが想像できますでしょうか?
あと、ジグもカンパチには、こんな細めのものがお勧めで、ポイントと時期に合った大きさに変えるといいと思います。
是非参考にしてください。


天候(波予報について)

 冬から春にかけて東シナ海ってほとんど毎日偏西風の影響をうけます。
ずーっと北西風が吹いてます。
でも、この一番シケる頃に遠方がメインになります。
気象庁予報で「波1m」って波予報最小値です。(錦江湾、八代海は0.5mという予報があるみたいですが)
でも、これにはかなりの幅があります。
10波に1波は有義波高の1.3倍、100波に1波は1.6倍、1000波に1波は2倍に達すると言われます。
しかも、鷹島付近から南は遥か彼方からの波の蓄積になりますから、より顕著になります。
風が強い場合、波の間隔も短くなります。
「波予報1m」でも4〜5m間隔で2mの波と成り得るわけです。
島影で撒き餌しての餌釣りならともかく、魚群追いかけながら、波風受けながらの潮立ては困難で釣果も出ません。
ですから、波予報1mでも中止にすることがよくあります。

 逆に夏から秋にかけて遥か遠方に小さな台風があったりすると「波2mうねりをともなう」となったりします。
波2mとかなると磯ではもろに海水面が2m上がったりするわけです。
ですから非常に危険ですし天気予報でも注意を促します。
ても、うねりだけって波の間隔がかなり広くなります。
100m間隔で波高2mでも無風だと沖では体感不可能なくらいのベタ凪です。
ですから、この時期の波2mくらいは無風の場合だと躊躇うことなく出港します。
稀に2.5m〜3mでも出港することもあります。



就航先 (黄色で囲んだ部分が就航先になります)



↓行先をクリックしてください。
(鷹島、津倉、湯瀬(デン島)はGoogleマップ、Yahoo地図では表示されません。2018年時点ではMapfanのみです。)


宇治群島


時期 1月〜6月、状況によっては秋も就航します。
所用時間 2時間半〜3時間(天候によります)
出港時刻 午前3時〜5時。
夜明け頃到着予定ですが寒い時期は夜明け前に風が強い場合が多く状況によって出港時刻は変わります。
帰港時刻 15時〜16時。出港から帰港まで11時間程。
水深 30〜170m
タックル PE3〜4号、ジグ80〜300g、リーダー60〜80lb(14〜20号)
黒潮の動きが活発になる1〜2月はムロアジなどの大型のベイトも入ってくるためにこれに合わせて大きめのタックルがいいことが多くなります。
4〜5月頃のなるとトビウオ等の稚魚が多くなり小さめのジグが良くなることが多いです。エビングが良かったりもします。
その他 春は近場では青物が滅多に回遊しないのでこちらがメインになりますが、宇治は逆にこの時期がトップシーズンになります。360度水平線の大海原です。
天候に左右されるので行ける確率は少なくなります。
しかも、特に1〜2月はシケが多く、1〜2週間足止めくらうことも珍しくなく、月に4〜5回しか行けないってこともよくあります。
凪になりそうな日は2〜3日前に予定表でアナウンスしますので是非、ご覧ください。

冬場になり水温が下がりきると青物も少なくなりますが黒潮の北上と共に一気にカンパチは回遊してきます。
黒潮の動きが活発になるとベイトがムロアジとかになるためにタックルもやや大きめ、水深も深くなることが多くなります。
暖かくなって小さいベイトが多くなると浅場に溜まるため浅いポイントも回ることも多くなります。
80〜100gくらいの小さめのジグでライトタックルもあった方が良かったりします。

尚、4月頃になるとスマの回遊が多くなります。
キャスティングの出番もあったりします。
2キロ前後がメイン、大型で4キロくらいあったりしますがツナ用とかの大物用でなくシーバスタックルに普通のミノーで十分です。船の周り360度で狙えます。
バイブレーションでガンガンヒットしたりした記憶があります。
また、重さもあるため飛距離も伸びます。是非、お試しください。



鷹島

時期 3月〜6月、状況によっては秋も就航します。
所用時間 1時間40分〜1時間50分(天候によります)
出港時刻 午前4時〜5時。夜明け頃到着予定です。
帰港時刻 15時〜16時。出港から帰港まで9〜10時間程。
水深 30〜170m
タックル PE3〜4号、ジグ80〜200g、リーダー50〜80lb(12〜20号)
その他 北〜北西風の場合、甑島の影にもなり宇治と比べて穏やかです。
また、東〜南東風の場合は薩摩半島の影になり宇治よりかなり穏やかで、宇治で風が強かったりする場合にこちらへ移動することはよくあります。

かつては黒潮の北上が活発になる時期には鷹島付近まで登ってきたりしてましたが2011〜2012年以降全く見受けられません。

2011年、東北地震の津波は僅かですが東シナ海側まで到達しました。
その後、宇治で異常なほどの低水温が続き、タイミング的にてっきり津波の影響だと思っていましたが、それ以降も春にはかなりの低水温状態が続いたり、かつては5月頃まで北上してきた黒潮が今では1〜2月で終わったりします。
これが原因ではないでしょうか?
2010年の出来事なので十分考えられます。
そして、黒潮の北限域であるがゆえにその影響が顕著に現れているのではないでしょうか?

以前は1〜2月に鷹島でも良型のカンパチが回遊することが多かったのですが今では全く無く、水温が高くなりカンパチの回遊域が広がるのを待って早くても3月くらいからです。
3〜4月頃迄は、状況によってシケで宇治が無理そうな場合は鷹島止まりとせずに中止にすることがよくあります。

また、秋は水温も高いので鷹島付近までカンパチの範囲が広がり宇治まで行く必要もなかったりします。


津倉

時期 3月〜6月、状況によっては秋も就航します。
所用時間 2時間〜
出港時刻 鷹島と同じ
帰港時刻 鷹島と同じ
水深 30〜130m
タックル 鷹島と同じ
その他 鷹島から30分ほどの距離にあり、鷹島とセットで回ることが多いです。
こちらも宇治と比べてやや穏やかです。
鷹島とほぼ同じと思っていただいてけっこうです。



草垣群島

時期 1月〜6月、状況によっては秋も就航します。滅多に行けません。
所用時間 3時間半〜4時間
出港時刻 宇治より30分程早め
帰港時刻 宇治より30分程遅め
水深 40〜170m
タックル PE4〜5号、ジグ150g〜400g、リーダー80lb(20号)〜
その他 かなり距離があります。凪でないと速力も出せないので1日で往復は厳しいほど遠いです。
宇治より遥かに遠いうえに更に時化るため滅多に行けません。行けたらラッキーくらいに思ってください。
10キロオーバーの大型カンパチが連発したりします。
タックルは万全でお願いします。
遠くて行き帰りで時間を費やすので釣る時間が少なくなりますが、重いジグをシャクるにはちょうどいいかもしれません。



黒島
湯瀬(デン島)

時期 1月〜6月、状況によっては秋も就航します。宇治シーズンで東風が強い時にこちらに変更したりします。
所用時間 3時間〜
出港時刻 宇治と同じくらい
帰港時刻 宇治と同じくらい
水深 30〜170m
タックル PE3〜4号、ジグ100〜300g、リーダー60〜80lb(14〜20号)
その他 こちらも宇治より遠くなりますが東〜南東風が強い場合、種子島、屋久島の影になり宇治よりずっと穏やかだったりします。
黒潮の流れが西から東へ偏るような場合、または宇治を予定していたけど東風が強くて行けない場合に急遽こちらへ変更する場合が稀にあります。
その場合は、料金は調整させて頂いてます。


近海川内港沖阿久根串木野沖甑島周辺長島周辺
時期 9月〜1月上旬、(初夏までは根魚狙いで回ることもあります)
所用時間 20分〜1時間10分
出港時刻 夜明け頃 5時(9月)〜7時(12月)
帰港時刻 14時〜15時。出港から帰港まで8時間ほど。9月中は暑いので13時〜14時帰港です。
水深 20〜80m
タックル ジギング:PE2〜3号、ジグ60〜150g、リーダー40〜50lb(10〜12号)
タイラバ(かなり個人差があります):PE1〜2号、タイラバ40〜120g、リーダー5〜8号
その他 本船が始めた頃は行先を「甑周辺または阿久根沖〜串木野沖」とか、「甑周辺または長島周辺」とか表記してたのですが、10年ほど前からひっくるめて「近海」と表記するようにしたところ、すっかり定着してしまったみたいです。
本来の「近海船」とかで言う「近海」とは範囲の規模が全然違い、意味が違ってくると思います。

その時の潮、波風、釣果の具合でポイントは変わります。

春は青物はまず狙えません。
過去には2〜3月にネリゴが釣れたこともありますが普通は有り得ません。
年が明けてから「ネリゴクラスでいいので近海でお願いします」って方がけっこう多いのですが、まず無理です。
春は宇治、鷹島、津倉が無理な場合は中止になることがほとんどです。

9〜10月はネリゴがメインです。11月以降は鰤、ネリゴ、真鯛、根魚等。
秋はオオモンハタ、キジハタ等の根魚もよく上がります。タイラバもあった方がいいと思います。

9〜10月上旬の水温が高いころまではスジアラがよく上がります。
根魚のようですが青物と思ってもらっていいと思います。ハイピッチのジギングでよく釣れます。
ヒットするとほとんどの人は青物と勘違いします。

2014年ころまでは梅雨時期になると毎年必ず近場でハガツオが入れ食いしていましたが、ここ数年全くというほどいなくなりました。
ハガツオはジギングで一番簡単に釣れる魚です。カンパチと違ってすぐにはスレません。
毎年6月頃になると小型のハガツオの入れ食いから始まり、それからネリゴがポツポツ、だんだんネリゴの比率が多くなるというパターンだったのですが最近では全くというほど見ません。
昔からの常連さんは未だに6月頃になると「宇治行かなくても近場でハガツオ釣りでいいですよ!」って方が多いほどです。
また、元に戻ることを祈ってます。

で、イカ夜焚きが終わる9月上旬からネリゴメインで出港します。
ネリゴは春に流れ藻やら海流に乗って沿岸に流れ着いた稚魚(卵?)がこの頃ジグを追っかけるサイズになったもので回遊してくるわけではありません。(稀に3〜5キロのカンパチ回遊もあります)
そして、だんだん大きくなりますが、冬になって水温が低くなると暖かい南の海へ戻って行っていなくなります。
ですから水温が下がる11月上旬ころまでは近場に留まるので釣果はその日の潮次第です。
また、狭い範囲で動き回りますからスレてジグに反応しない群れもでてきます。

ジグは時期と共に変わります。
9月頃は60〜80g、10月頃は100g前後、水深70〜80m付近を回る場合で120gくらい最大150g。
動きが肝心です。細めのジグをお勧めします。ライトタックルでお願いします。
200g以上のジグにヘビータックルは必要ありませんので準備不要です。ボウズ必至です。ご注意ください。


私がジギング船を始めた頃は近所の年配の漁師さんたちにも「へのよな釣りを!(わけのわからん釣りを)」と馬鹿にされてました。
長年瀬渡し船をしてきた親父にも「そんな特殊な釣りをするやつはおらん!」と言われてたほどです。
玄海とかは既にブームでしたが、地元ではそれくらいこの釣りって浸透していなかったんです。

始めた当初は生活費を削ってまでソナーを装備し、数か月間プロッタに方眼紙のように航跡を残し、燃料代だけ負担してもらいアングラーを募ってひたすらポイント開拓してきました。
でも、本船のHPの影響もあると思いますが、秋の近海でのネリゴ釣りの遊漁船、魚船、プレジャーボートがここ数年、爆発的に増えてポイントがほとんど無く、また、あまりに多く釣られすぎて数もどんどん減っていくのが分かります。
また、入れ替わり立ち代わり船が行き来し、ネリゴが居てもスレてジグにヒットしないって事がよくあります。
ネリゴシーズンの近場での限界を感じています。

かつて、錦江湾ではジギングでネリゴが毎日爆釣していましたが近年では幻の魚です。
こちらも、近い将来そうなるのではないでしょうか?



イカ夜焚き(夏期のみ)

 7〜8月のみの2か月弱の期間限定です。2013年ころからイカメタルが流行り始め人気となっています。
アカイカは早ければ6月上旬頃から、遅くて7月初め頃から釣れ始め、9月中旬頃にいなくなります。
本来、イカ釣りって魚の餌釣りやってて「イカ釣ってみようか!」ってやってみたら釣れたって感じで始まり、「もうイカは釣れないから魚の餌釣りにしよう!」って感じで終わります。
本船は夜はイカ釣り専門で出港しますので確実な時期だけにしています。なので期間が他の船より短くなります。
7月初め頃までは梅雨時期で南西からの波風やらうねりでなかなか出港できません。毎年、7月第1週〜2週目頃を開始時期にしています。
タックル等詳しくはこちらへ。